競書誌「泰斗」

ー「泰斗」とはー

人の仰ぎ尊ぶ泰山と北斗星。学問・芸術などの最高権威者にたとえる。泰書會における高い理想の姿、それに立ち向かう志を持つことを願ってこの名称をつけました。


「泰斗」巻頭言                泰書會会長 柳田泰山

   《 筆は武士の刀 》

 大袈裟な題である。然し、これは本音である。「筆」が無くては何も書けない。文房四寳(筆・硯・墨・紙)で最も重要なものである。ところが最近は、その筆すら気を遣わずに「書」を書いている輩が大勢いる。私自身、泰書會創立当時からどれだけ筆の事を危惧していたことか。幸いに十数年前、筆匠と出会い、今では、作品制作の時は、その偉大なる匠の筆を使用している。と言うより、他の筆が信頼出来なくなっている。
 「書」は人と人、道具との縁で成り立っている。道具が良い事は、それを作っている人が重要であり、それを橋渡ししてくれる人も大切である。その信頼関係で今日まで来ている筈。
 筆に神経を遣わない者は、「書」もになる。
 因みに、最近は当たり前になってしまったが、筆の六割位にナイロンが入っている。これは売っている筆墨店でも解らない事らしい。ただ、私自身はナイロンを否定はしない。環境保護や動物の毛を使うのは決して善くないと言われている昨今であるから。筆にナイロンが入っても止む得ないとも言える。ただ、それを黙って高級筆と称して筆墨店に納め、まったくそれを知らないで売っている事が問題である。せめてそこに「この筆にはナイロンが入っている」と表示してあればいいのに。なぜそれをしないのか? それを表示したら、即売れないから。誠に以て残念な事である。だからこそ、筆を作る方、売る方の人間性が問われるのである。ただ、私たちの様な「書」を書く者のモラルも考えなくてはいけない。余りにも筆をぞんざいに扱っているのが現状である。昔、先代が大切に扱っている筆があった。それは誰にも決して洗わさせず自分で洗っていた。その光景が今でも思い出される。それだけ大切な筆であったのであろう。
 今からでも遅くはない、改めて「武士の刀」に三者(作る者・売る者・使用する者)が敬意を表して貰いたい。



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