競書誌「泰斗」

ー「泰斗」とはー

人の仰ぎ尊ぶ泰山と北斗星。学問・芸術などの最高権威者にたとえる。泰書會における高い理想の姿、それに立ち向かう志を持つことを願ってこの名称をつけました。


「泰斗」巻頭言                泰書會会長 柳田泰山

   《 最近思う事 》

 巷では、相変わらず書道展が盛んである。昔、泰雲門下の同朋であったH氏の書展を最近拝見した。今は柳田書法から離れ、独自の「書」の世界を歩んでいる。ただ、その作には、柳田流の線が感じられた。芯が柳田流である。惜しむらくは、もっと楷書を前面に出して貰いたかった。きっとご本人が一番解っていることであろう。然し見ていて清々しかった。
 さて次は、女流書家の「書」であった。昭和の時代、先代と共に生きた著名な書家の弟子であった。それはきと言う、当時では先駆者と言ってもよいくらい、墨の濃淡を巧みに使った書風の作品であった。当初は斬新すぎて賛否両論あった。「昨今の斬新なんて物まね以外の何ものでも無い…」と私自身の毒舌がちらほら。しかし、その女流書家の「書」には命を感じた。多分、八十を過ぎている先生であるが、字が生きている。と言うより「腹の底からいている」と言葉は悪いが、人を魅了するものがあった。何だか昭和の「書」が突然、目の前に現れたといった感じ…。素晴らしかった。
 次に目にしたのが、奈良で開催されていた書展であった。これは、やはり昭和の一世を風靡した斬新な書家の作品ではあったが、驚いたことに、今の若い女流書家とのコラボと称した二人展であった。勿論、その方は他界された作家である。一人は現役ばりばりの女流書家、知名度も高いし、中々創作意欲は感じるが…。ただ、そのポスターを見ただけで、「これはいかん…」。本当は人の生き様、「書」の芸風を非難、批判してはいけないと思っていたが、こればっかりは残念であった。以前から思っていたことに、「書」に関して、コラボは無理である。お互いを殺し合ってしまっている。やはり書展を開くならば一人の個展、若しくは同じ書風を磨き合っているグループや団体展である。この奈良での二人展は、まったくのお門違いの書展である。と見てもいないのに(見る必要もないが…)、全くのぶしつけであろう……。
 今回の巻頭言は乱暴な部分があるが、とても気になった事を正直に述べてみた。



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